「走る時間を伸ばすと、どこかが痛くなる」
これは私がずっと抱えてきた壁でした。
40代になってマラソンに戻ってきてから、距離や時間を少し伸ばすたびに右のお尻あたりに張りが出る。
フルマラソンで30km過ぎに足が動かなくなったのも、この延長線上にあると思っています。
8月と9月の2ヶ月分のランニングデータをCodexに整理してもらったところ、
ひとつ気づいたことがありました。
走る時間が38分から70分へ伸びているのに、張りの「強さ」はほとんど変わっていない。

それって、よくなったってことじゃないの。

そう書きたかったのですが、足りないものが多すぎました。
ただし、これを「良くなった」と結論づけるには足りないものが多すぎました。
今回はその両方を書きます。
- 走行時間を38分から70分に伸ばしても張りが上がらなかった2ヶ月の記録
- 9月に走行量が半分になった理由と、それでも長い距離を走れた話
- 同じ速度帯で比べると「楽になった」とは言えなかったデータ
- この記録から断定できないこと(主観データの欠損・シューズの影響)
結論:時間は伸びた。でも「楽になった」証拠はない

先に結論を書きます。
8月は37分台のランから始めて、月末には70分走れました。
そのとき右のお尻の張りは「0」。
9月も42分から始めて、月末は65分走。そのときの張りは「最大1」でした。
張りを0〜10で自己評価していますが、どちらの月も走行時間が1.5倍以上に伸びて、
張りは最大2を超えませんでした。
- 8月は37分台から70分36秒へ。張りは最大2以内
- 9月は42分50秒から65分24秒へ。記録のある2走は最大1
一方で、同じ速度帯で心拍を比べると9月は8月より高く出ていました。つまり
「長く走れるようになった」ことと「楽に走れるようになった」ことは、
今回のデータでは一致していません。
このズレが、今回いちばん正直に書いておきたい部分です。
8月:38分から70分まで、張りは最大2以内

8月は9回走って70.854km、合計7時間52分でした。
シューズはSUPERBLAST 3です。
| 日付 | 時間 | 距離 | RPE | 右臀部の張り |
|---|---|---|---|---|
| 8/03 | 37:59 | 5.941km | 2 | 0〜0.5 |
| 8/07 | 47:00 | 7.231km | 4 | 0〜0.5 |
| 8/10 | 52:28 | 7.824km | 3 | 0 |
| 8/13 | 39:50 | 6.009km | 5 | 0 |
| 8/16 | 64:47 | 9.423km | 5 | 最大2 |
| 8/19 | 40:11 | 6.105km | 5 | 0〜0.5 |
| 8/22 | 68:54 | 10.110km | 5 | 最大2 |
| 8/25 | 50:45 | 7.538km | 4 | 最大2 |
| 8/31 | 70:36 | 10.673km | 3 | 0 |
注目したのは最初と最後です。
8/03は37分59秒で張り0〜0.5。8/31は70分36秒で張り0。走った時間はほぼ倍になっているのに、張りは増えていません。
ただし途中の8/16・8/22・8/25では最大2が出ています。きれいな右肩下がりではありません。8/16は走行中に左側を意識し直したところ1〜1.5まで軽減した、8/25は4kmあたりで出現してから0.5〜2を行き来した、という記録も残っています。
「常に0」になったわけではなく、「2を超えなかった」という程度の話です。
9月:雨で走れなかった月に、いちばん長い距離を走った

9月は5回走って32.981km、合計3時間45分でした。8月の半分以下です。
理由はシンプルで、雨が多くて走れませんでした。
距離を増やしたい方、近いうちに大会を控えている方にとっても、もどかしい月だったのでは
ないでしょうか。
私の場合は計画的に減らしたわけではなく、走れる日が減っただけでした。
シューズはMagic Speed 4に変えています。
| 日付 | 時間 | 距離 | RPE | 右臀部の張り |
|---|---|---|---|---|
| 9/03 | 42:50 | 6.262km | 4 | 最大1 |
| 9/09 | 45:42 | 6.472km | 未記録 | 未記録 |
| 9/15 | 46:58 | 7.246km | 未記録 | 未記録 |
| 9/18 | 24:25 | 4.051km | 未記録 | 未記録 |
| 9/24 | 65:24 | 8.949km | 4 | 最大1 |
(見てわかる通り、5回のうち3回は主観の記録が抜けています。これは後で触れます)
月の最後、9/24に65分24秒走れています。
走行量が半分になった月に、月内最長のランができた。しかも張りは最大1です。
このランでは3kmあたりで左の腹部が「カチッとはまる」ような感覚があり、
そこから意識を10(最大)で継続した、という記録も残していました。
何かが噛み合った感覚があったのだと思いますが、これが毎回起きるかどうかはまだわかりません。
2ヶ月を並べると、こうなる

月単位の数値をAIに集計してもらいました。
| 8月 | 9月 | |
|---|---|---|
| ラン回数 | 9回 | 5回 |
| 距離 | 70.854km | 32.981km |
| 時間 | 07:52:32 | 03:45:20 |
| 平均ペース | 6:40/km | 6:50/km |
| 平均心拍 | 134.5bpm | 143.5bpm |
| 平均ピッチ | 172.7spm | 176.3spm |
| 平均接地時間 | 259.9ms | 257.8ms |
| 上下動 | 8.00cm | 7.59cm |
| 上下動比 | 9.29% | 9.28% |
上下動は8.00cmから7.59cmに下がり、ピッチは172.7から176.3に上がっています。
数字の方向だけ見れば「跳ねが減ってピッチが上がった」形です。
ただしこれは月の平均なので、ペース配分が違うだけでも動きます。
そこで速度帯をそろえて比べ直してもらいました。
同じ速度帯で見ると、心拍は上がっていた

6:20〜6:40/kmの速度帯だけを抜き出した比較です。
| 8月 | 9月 | |
|---|---|---|
| 平均心拍 | 135.4bpm | 144.7bpm |
| ピッチ | 175.2spm | 178.7spm |
| 歩幅 | 0.873m | 0.856m |
| 接地時間 | 258.3ms | 254.0ms |
同じ速度で走っているのに、心拍は9bpmほど高い。
ピッチが上がって歩幅が狭くなり、接地時間は短くなっている。
動きのパターンは変わっているように見えますが、その動きで同じペースを出すのに、
心拍はむしろ余計にかかっています。
「長く走れた」けれど「効率が良くなった」とは言えない。
9月は走行回数が5回しかないので、この速度帯のサンプル自体が少なく、
参考値として扱うべき数字でもあります。
この記録から言えないこと

ここが今回いちばん大事な部分です。
まず、シューズの影響はわかりません。私的にも残念でした・・
8月はSUPERBLAST 3、9月はMagic Speed 4ですが、
同じ月に履き比べたわけではなく、走った条件も気温も走行量も違います。
ピッチや接地時間の変化がシューズのせいなのか、意識の仕方のせいなのか、分離できていません。
次に、9月は5回のうち3回で主観の記録が抜けています。
残った2回がどちらも「最大1」だったからといって、
月全体が安定していたと考えるのは無理があります。
記録が抜けた日に強い張りが出ていた可能性を、データとしては否定できません。
- シューズ単独の効果
- 9月の記録が抜けた3走の状態
- 一度走れた70分と65分の再現性
- 心拍9bpm差の原因
そして、70分や65分を走れたのはそれぞれ1回ずつです。
一度できたことを「もうできるようになった」と言い換えるのは、このブログで一番やってはいけないことだと思っています。
心拍の件も同じです。9bpmの差は小さくありませんが、
気温・走った時間帯・体調・サンプル数、どれも揃えていません。
「9月のほうが効率が悪かった」と断定できる状態ではありません。
次に確かめたいこと

今回の2ヶ月を踏まえて、次の検証はこう考えています。
ひとつは、60分以上のランを月に2回以上入れて、張りが本当に1以内に収まるか確かめること。
1回では偶然と区別できません。
もうひとつは、主観記録を必ず残すこと。
9月の抜けのせいで、せっかく走ったデータが半分使えなくなりました。
ここまで伝えていませんでしたが
コレは正直ランニング後に疲れてデータ入力をサボってしまったからです・・
せっかくのAIのデータ分析も、データがなければ何も意味がないと
分かっていても、未入力のままにしてしまっていました。
走り終わってすぐ、RPEと張りの数値だけでも入れる。
これはAIの分析以前の、自分の宿題です。
3つ目は、AIに相談しながら比較する条件を決めておくこと。
走る時間帯や気温など、そろえるべき項目を先に洗い出しておきます。
これは過去に、朝走ったデータばかりを比べて「心拍が改善した」と勘違いしかけた経験があります。
10月からは暑さも落ち着いてくるので、特に気をつけたいところです。
- 60分以上のランを月2回以上
- 走った直後にRPEと張りを記録
- AIに相談しながら比較する条件を設定する
まとめ

- 8月は37分→70分、9月は42分→65分と走行時間を伸ばし、張りは最大2を超えなかった
- 9月は雨で走れず走行量は8月の半分以下だったが、月内最長のランはできた
- 同じ速度帯で比べると9月の心拍は約9bpm高く、「楽になった」とは言えない
- シューズの効果は条件が違いすぎて不明。9月は5回中3回の主観記録が欠損
- 一度走れたことを「できるようになった」とは書かない
長く走れるようになることと、楽に走れるようになることは別物でした。
今回はそれが数字で見えたことが収穫だったと思っています。

分からなかったと書けるのも、記録を取っていたからだと思っています。
なお、今回の集計と速度帯別の比較はAIにやってもらっていますが、AIの出力も絶対に正確というわけではありません。
あくまで目安として見てもらえると嬉しいです。

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