AIをコーチにするなら、まず現状把握から始めるべきだと思いました。
わかる範囲のデータを全部入力してAIに診断してもらったのですが、返ってきた評価は
「有酸素ベースが弱い」という厳しめの内容。
ところが実際に測定してみると、
AIの推定値と実測値にけっこうな差がありました。
AIよ、君の推定精度はどうなんだ——という話も含めて、正直に書いていこうと思います。
AIに渡した最初のデータ
AIをコーチにすると決めたものの、最初に何を伝えればいいのか正直わかりませんでした。
とりあえず今の自分の状態はそのままに、
わからないものは「不明」と正直に書いて送りました。
・年齢:40代
・性別:男性
・身長:163cm
・体重:約60kg
・体脂肪率:不明
・安静時心拍数:不明
・直近のランニングペース:キロ6分33秒
・ランニング時の平均心拍数:146回/分
・競技歴:トライアスロン(スプリント・オリンピックディスタンス)、フルマラソン完走1回(5時間オーバー)
・練習頻度:週2〜3回(不規則)
・目標:マラソンの記録更新
AIといえど見栄は張らないで初マラソンの失敗についても詳しく説明しました。
ガーミンのレース予測は3時間45分前後でした。実際は5時間オーバー。
この差は何だったのか。
30kmまではキロ5分45秒ペースで走れていました。心肺には余裕があった。でも脚が終った。
文字通り動かなくなった。
「速く走れない」ではなく「脚が持たない」が本質的な問題だったと今は理解しています。
加えて故障歴も伝えました。右臀部(中臀筋まわり)の張りを繰り返していること、左膝外側に腸脛靭帯炎のような症状が出たことがあること。
記録更新と同じくらい、故障しないことを優先したいと伝えました。
AIから返ってきた診断内容
データを入力すると、AIはこう返してきました。
「キロ6分33秒・平均心拍146回/分という数値から推定すると、現時点のVO2maxはおよそ40〜43ml/kg/min程度と思われます。40代男性の平均的な水準です。ただし、このペースでの心拍146は高めです。
有酸素ベースがまだ十分に構築されていないことを示しており、まずは低強度の有酸素運動を積み重ねることが優先課題です。」
初マラソンの失敗についてはこう分析されました。
「ガーミン予測と実際のタイムに大きな差が出たのは、心肺機能ではなく脚筋持久力とフォーム効率の問題です。30kmまで心拍に余裕があったのにペースが落ちたのは典型的なパターンです。練習で最長24kmしか走っていなければ、30km以降は未経験の領域に入ります。」
なるほど、ごもっともです・・と思いました。
実は、どうにかなると思って、トレーニングでは最長で24kmしか走っていなかったんです・・。
心肺が強くても脚が持たなければ意味がない。練習で一度も経験していない距離で体が崩れるのは当然だということです。
正直に言うと「平均的」という評価は複雑な気持ちでした。でも「AIの仮説はまず試してみる」がこのブログのルールです。
AIには申し訳ないですが、この分析用のデータは流石に適当すぎたかもしれないので
勘や記憶ではなくて、実際に測定した数値をもとに診断してもらいました。
今回の測定に使った機材
【体組成計】 タニタ 体組成計
体脂肪率・筋肉量・体内年齢まで一度に測れる。 朝起きてすぐ乗るだけなので続けやすい。

【GPSウォッチ】 ガーミン Forerunner 965
VO2maxや安静時心拍を自動で計測してくれる。 データをアプリで管理できるのでAIへの入力が楽。

実際に測定してみた
【タニタ体組成計・測定結果】
体重:59.4kg
BMI:22.5
体脂肪率:18.0%
筋肉量:46.2kg
内臓脂肪レベル:8.5
基礎代謝:1,331kcal
体内年齢:30代後半
【ガーミン Forerunner 965・測定結果】
VO2max(ランニング):52ml/kg/min
VO2max(サイクリング):51ml/kg/min
安静時心拍数:58回/分
体内年齢が30代後半という結果は素直に嬉しかったです。
AIの推定と実測値の差について思ったこと
AIが推定したVO2maxは「40〜43」でした。
実測値は「52」でした。
この差はかなり大きい。
AIに改めて実測値を伝えたところ、こう返ってきました。
「実測VO2max52ml/kg/minは、40代男性として上位15〜20%に入る優秀な数値です。安静時心拍58回/分も心肺機能がしっかり鍛えられている証拠です。
最初の推定が低かったのは、ランニング時の心拍数が高めだったためです。
これはVO2maxが低いのではなく、有酸素ゾーンでの走り方がまだ最適化されていないことを示しています。」
つまりこういうことらしい。
体力はある。
でも「心拍管理の使い方が非効率」なために、持っている能力が走りに活かせていない。
キロ6分33秒で心拍146というのは、確かに自分でも「きつくないけど、楽でもない」くらいの感覚です。もっとラクに同じペースで走れるはずだ、ということでした。
故障歴についても追加で聞いてみました。
「右臀部・左膝外側の症状はフォームの乱れと連動しているケースが多い。脚で押すような走り方になると臀部に負担がかかり、それが膝外側に波及することがある。フォーム改善は記録更新と故障予防の両方に効く。」
これも納得できる内容でした。
AIの最初の推定が外れたことについては「データが少ない状態での推定には限界があります。測定値を使うことで、より精度の高い計画が立てられます」と言われました。
外れたことを素直に認めるんだな、と思いました。
これはこれで信頼できる気がしました。
現状のまとめと次のステップ
今回の診断で明らかになったことをまとめます。
【現在地】
VO2max:52ml/kg/min(40代男性・上位15〜20%)
安静時心拍:58回/分(良好)
体脂肪率:18%・体内年齢30代後半(良好)
本質課題:脚筋持久力・フォーム効率・心拍管理の最適化
注意事項:右臀部・左膝外側の故障歴あり
【AIからの総合評価】
「体力の土台は十分にある。あとはその能力を引き出す練習の仕方と、故障しない走り方に変えるだけ。」
思っていたよりそこまで悪くなかった、というのが正直な感想です。ちょっとホッとした感じはあります。
ただ、持っている力を発揮できていないというのも事実。そして故障しながらでは意味がない。
30代の頃は、高強度の負荷で追い込んでトレーニングしてきたことがそのまま実力(ランニングのペース、ロードバイクの平均速度)や結果に出ていましたが、自分のレーニング方法はマラソンには的外れだったのかもと思うと、ちょっと複雑な気持ちにはなりました。
じゃあ、どんなトレーニングをしていけばいいのか
次の記事では、この実測データと故障歴をすべて踏まえた上で
AIが設計した仮説を更新し続けた8週間のトレーニング計画を公開します。
どんな内容になるのか——うまくまとめられるか不安もありますが少し楽しみでもあります。
次の記事も是非読んでください。


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