経過報告——これまでのAIランニングコーチのと「仮説」の更新について

AIコーチング記録

このブログを始めて約2か月。AIをランニングコーチして一緒にトレーニングを続けてきました。

始めた頃は「AIなら最初から正解を教えてくれるんじゃないか」と、正直ちょっと期待していました。
結論から言うと、そんなことはなかったです。

AIも間違える。自分の感覚も間違える。だからデータを見て、走って、修正する。この2か月、ずっとその繰り返しでした。

今回はここまで積み上げてきた仮説がどう変わってきたのか、一度整理してみます。

ランニングコーチとの仮説の移り変わり

仮説1:有酸素能力が足りない → 外れた

初めてAIであるChat GPTにランニングに関するコーチングを指示した時の画像です。
最初にAIへ渡した情報は本当に少ないもので、画像の他にはこのような情報を伝えていました。

・40代
・キロ6分33秒
・平均心拍146
・週2〜3回
・初マラソン5時間オーバー

AIへの指示(プロンプト)について特に何も調べずにチャットを始め、
AIからは「有酸素ベースが弱い」と診断があり、なるほどと思いました。

ところが後日、どうせならちゃんとしたデータを送った方がいいかもと
使っていたスマートウォッチGarmin Forerunner 965と体組成計で実測すると、
VO2max52・安静時心拍58。40代では十分高い数値でした。

つまりAIは間違えた。

でもこれはAIが悪かったわけではありません。データが少なければ、
なんでもできると思っていたAIも人間と同じく推測するしかなかったわけです。
当たり前のことかと思いましたが、これが最初の学びでした。

仮説2:本当の課題は脚だった → 生きている

実測値をAIへ入力すると、仮説が更新されました。

「心肺ではない。脚筋持久力とフォーム効率が課題です。」

これは初マラソンを思い返すと、ぐうの音も出ないほど納得でした。
30kmまでは余裕。でも脚だけが終わった。

同じ症状が出た方いませんか。あの走りたいのに足が全くいうことを聞かないあの感覚
走りたいのに走れない 泣

ここからトレーニング方針が大きく変わりました。

仮説3:真下着地を作ればいい → 完全に外れた

ネットでもYouTubeでも「真下着地」が正解のように言われています。
だから一生懸命、足を真下へ置こうとしました。

結果は——15kmで左臀部から大腿外側が痛くなり歩きました。
その時、体を少し前へ倒すと自然と足が前へ出たことを伝えたところ

「真下着地は作るものではない。前へ進む身体の結果として起こるもの。」とのアドバイスがあり
今思えば、ここがフォーム改善の最初の転機でした。

まいきい
まいきい

次のランニングで体を前に倒しすぎて盛大に転びましたけどね・・

仮説4:右臀部だけ治せばいい → 外れた

右臀部が張る→フォームが崩れる→左膝外側が痛くなる。最初はそう思っていました。

だからストレッチ。マッサージ。筋膜リリース。

でも何度やっても戻ってくる。ここでAIも私も「何か違う」と思い始めました。

仮説5:本当の起点は「下腹」だった → 最も再現性が高い

ここが今1番意識しているところです。

ある日、右臀部が張った時に何となく下腹を意識してみました。すると張りが消えた。

最初は偶然だと思いました。でもまた起きる。また消える。

さらにAIから「今日は下腹を意識しないで走ってみましょう」という実験を提案されました。

結果は予想通りでした。6km付近で右臀部の張りが10段階で表して3くらい。
そこで下腹を意識。数分後、右臀部の張りが0に。

この流れが何度も再現されました。
ここで現在のランニングフォームの第一仮説になります。

下腹が抜ける
 ↓
骨盤が不安定になる
 ↓
右臀部が代償する
 ↓
フォームが崩れる
 ↓
下腹を再入力すると改善する

まだ証明ではありません。でも今までで一番再現性が高い仮説になっています。

仮説6:退化していると思ったら進化していた

季節は夏になって、とにかく暑い。
ペースも遅くなっているけど、タイムが伸びてないのか暑さのせいか
「なんか退化してるな…」正直そう思っていました。

そこで12月と6月のGarminデータを比較、結果は予想のまったく逆でした。

同じペース帯で心拍は約12bpm低下。上下動も改善。ピッチも改善。パワー効率も改善していました。

感覚は退化。データは進化。

感覚だけでは自分の変化は分からない。
自分ではデータを分析できないのでAIが本当便利なものだと実感した瞬間でした。


数字で見る現在地

項目開始時現在
同一ペース帯心拍155bpm143bpm
平均ピッチ174spm181spm
右臀部の張り4.3/10段階約1.5/10段階
左膝外側2.5/10段階約0.3/10段階
走りの感覚脚で押す身体が前へ運ばれる

タイムだけ見ると、まだサブ4.5にも届いていません。でも体の使い方は確実に変わっています。

新たな取り組み


最近、アシックスMAGIC SPEED 4を履き始めました。
「カーボンプレートが入っているランニングシューズを履くと速くなる!」完全な脳筋思考で買った一足です。買っては見たもののなかなか履くタイミングがなくそのままになっていました。
 ※最新モデルだとMAGIC SPEED5(マジックスピード5)です

本当は1か月履いて比較記事を書く予定でした。ところが初日、左臀部に張り。右足部にも違和感。

AIから返ってきた答えは意外でした。

「比較より先に、フォームが新しいシューズでも再現できるか検証しましょう。」

予定していた企画まで、データを見て変更されました。

この瞬間、改めて思いました。このブログは「計画通りに進めるブログ」ではない。仮説を更新していくブログなんだと・・

自分の体の取扱説明書 Ver.1

今の時点で分かっていることをまとめます。

【フォーム】
・下腹を前へ運ぶ
・左骨盤を水平に保つ
・真下着地は作らない
・力まない

【トレーニング】
・心拍150未満中心
・暑い日は心拍優先
・週2〜3回

【故障サイン】
・右臀部は体幹支持が抜けたサインかもしれない
・左膝外側は今のところほぼ消失

でもこれは完成版ではないので、来月にはVer.2、Ver.3になっているかもしれません。

 次の仮説

今AIと検証しているテーマは4つあります。

① 下腹は何kmまでフォームを維持できるのか
② MAGIC SPEED 4でも同じフォームを再現できるのか
③ EASYペースの走りが速くなる原因は走力なのかフォームなのか
④ 右臀部は本当に「体幹支持不足」のサインなのか

どれもまだ答えは出ていません。どれくらいかかるのやら・・

 まとめ

半年前の私は「今日は速かった」「今日は遅かった」そのくらいしか分かりませんでした。

今は違います。

右臀部は何kmで張ったか。下腹は使えていたか。心拍は。Garminデータは。フォームは。
そして——今日、仮説は更新されたか。

そんな視点で走るようになりました。

・6つの仮説のうち3つは外れた
・外れるたびに仮説は更新され、精度が上がっていった
・「下腹」を意識して走ることが、フォームの改善・怪我防止の仮説として現在最も再現性が高い
・感覚では退化、データでは進化していた
・MAGIC SPEED 4で新しい仮説の検証を始めている

このブログはAIを信じるブログではありません。AIが立てた仮説を自分の体で検証するブログです。

そして今、一番面白いのは、タイムよりも自分の体の取扱説明書が少しずつ書き換わっていくことです。

引き続き色々取り組んでいきたいと思います。
次は、どんな仮説が外れるのでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました